2010年4月8日木曜日

バロックアンサンブル「アニマ コンコルディア」東京公演

今日は私のアンサンブルグループのご紹介をします。グループは2001年にヴァイオリン奏者パウル エレラと私で結成しました。私たちはバロックヴァイオリンを使って演奏しています。バロックヴァイオリンとは何かというと、バッハやヘンデルなどが生きていた時代、今ではバロック時代と呼ばれますが、ヴァイオリンをその当時に使用されていた楽器の状態にもどしています。例えば、弓も、バロック時代とメンデルスゾーンなどロマン派の時代を比べると形が全く違います。弦もガット弦を使います。他にも時代によって変化していったところがたくさんあります。したがって、当然奏法や音色も違い、初めて聴かれる方にとっては、ヴァイオリンというイメージがひょっとすると180度変わるかもしれません。とにかくまずは美しいガット弦の音色を味わっていただきたいと思います。

バロック時代の音楽はまさに音の対話と調和の世界です。私たち二人のヴァイオリン奏者がこうして巡り会ったことで、その音の対話と調和を表現できることはとても幸運だと思っています。実はヴァイオリンの黄金時代である17,18世紀にはヴァイオリンの魅力、そして音楽の対話を堪能できる作品があふれんばかりにあり、私たちもヴァイオリン1本のためのソナタだけでなく、2本でのトリオソナタをたくさんとりあげながら、活動してきました。その後チェンバロ/ハ−プ奏者として活躍している西山まりえとの巡り会いをきっかけに創意がさらに深まり、2008年、グループ名を「アニマ(魂) コンコルディア(連合、調和)」と改めました。今、この3人の調和により、音楽への新しいアプローチと創作が始まりました。
5月17日、のりにのったこのグループのライブを楽しんでいただけます。是非いらしてください!詳細はホームページへ http://www.animaconcordia.com

アニマ コンコルディア コンサート
”共鳴する呼吸と心情”

出演:パウル エレラ、戸田 薫(ヴァイオリン)、西山まりえ(チェンバロ)、多井智紀(チェロ、ヴィオラ ダ ガンバ)
5月17日(日) 14:00開演
近江楽堂 (京王新線初台駅東口隣徒歩5分、東京オペラシティ内3階)